

私たちの周りには、様々な音が満ち溢れています。そして、その音はいろんな形で利用されています。公共の場では歩行者信号や救急車などで注意を促すサインとして、空港や駅では案内表示に注目を促す役割として、命の危険を知らせる警報など、「音」に関する利用は本当に多種多様です。その「音」にリズムを付けたものが「音楽」と呼ばれています。

映画やテレビドラマでの演出では音楽が欠かせないものになっています、例えば崖の上に立っている人のシーンで悲壮な音楽と晴れ晴れしい音楽とでは、受ける印象が全く違います。
テンポの速い音楽で作業や家事の能率が上がったり、好みの曲で気分を変えリラックスしたり、勇気づけられたりした経験はあるのではないでしょうか?

音楽には記憶能力を助けたり、行動を促したり、こころを穏やかにしたりするとても強い「力」があることは既に知られていることなのです。その音楽の持っている「力」を発達段階にある子供たちの療育に役立てようとすることが、私たちの「音楽療育」なのです。

子どもたちは様々な経験をもとに、自己の感情を表出しコントロールして、コミュニケーションの取り方を学び、社会に適応しようとしてゆきます。発達に問題を抱えている子どもは、情緒が安定しなかったり、うまく感情表現が出来なかったり、そのせいで周囲のお友達とコミュニケーションが取りづらくトラブルに発展することも多くなっていきます。

音楽には「世界共通の言語」という側面もあり、まだ発語のない幼児でもリズムに合わせ体を揺らしたり、元気に飛び跳ねたりすることができるのは音楽の促しが脳へ直接働きかけ、自然と意識を向けることができるのも音楽の持っている力の特徴と言えます。
重症心身障害や医療的ケアが必要なお子さまも、ご利用いただけるようにベテランの看護師を置いて大切にお預かりいたします。
音楽は子どもの情操に働きかけ療育へとつながってゆきます。
私たちは音楽の持っている「力」と、その力を活かす「手法」で
お子様が抱える様々な課題を一つひとつていねいに取り組み
お子様が笑顔になれるような療育を行なってまいります。


